南アフリカ奮戦記12 世界選手権2

さて、最終日。
最も気合を入れて出場する500kg級。
良いのか悪いのか?前日の540kgは秒殺だったため殆ど疲れが残っていない。
万全の体調で挑めるのだ!!
参加国はスイス・南ア・台湾・ベルギー・オランダ・イングランド・USA・ドイツ・スウェーデン・日本の10カ国
4日前の計量では殆ど各チーム差が無い。
と言ってもやはり4日前の計量である。
どう見ても、同じ体重には見えないのは私だけ??だろうか??
身長が全然違うぞ!!
そんな中、第一試合。いきなり赤い彗星・・・シャーではなく
赤いユニフォームのスイスと対戦。
前日よりも勝負できる!と意気込んでレーンに入る。
しかぁ〜し!!
結果は40秒&30秒・・・・・やはり惨敗・・・・・
その後も負け、負け、負け・・・
良いとこ無しの、一度も反撃できない状態での負けが続く。
4試合目のベルギーが終わった頃は意気消沈。
あきらめモードの雰囲気が漂いだす。
次はUSA。
勝てるとしたらこのチームが一番可能性が高い。
もう一度根性を入れ直して、いざ出陣!!
1本目、スタートから大きく持って行かれはしない。
引かれた分を返す。引かれる。返す。・・・・必死になる事1分16秒。
やっぱり撃沈。
2本目は淡白に37秒。
こうなると不思議なもんで気持ちが吹っ切れてくる。
ダメで良いや、玉砕!!
この頃から、どこの国よりも試合中の声はでかくなり必死の形相。
相変らず勝つ事は出来ないが、多少返す場面が出てきた。
声だけギャーギャーうるさいアリンコチームがおもしろいのか?
その横でゴキブリ走りをする監督がおもしろいのか?
我々に対するギャラリー達の声援も大きくなってきた。
結局、540kgと同じくセットを取れる事無く終わったが、
ダメはダメでも出し切って終われた500kg級であった。
500kg級の最終結果は以下の通り。
1位台湾、2位スウェーデン、3位ドイツ、4位オランダ、5位スイス、6位南ア、7位ベルギー、8位イングランド、9位USA、10位日本。
そう、とうとう台湾は初出場で世界1位に!
見事と言うか恐ろしいと言うか・・・・。
ちなみに、我チームは台湾のとの対戦で1セット目6秒と言う記録的秒殺でぶっ飛ばされたのでした。
前回のスウェーデン大会から2年。
その2年前から本格的にアウトドアをスタートした台湾。
たった2年で世界の頂点に立った底力に感嘆。
また、前にも書きましたが台湾は中国との関係で、中国の強い競技では中国から政治的な圧力がかかるとの事。
その為、中国が手をつけない競技に力を注いでいると言う話も。
仕事で台湾に工場のある会社の方々に聞く話でも、良く綱引大会が行われているとの事。
綱引大国台湾はまだまだ続きそうです。
でも、台湾の強さもですが、王者スウェーデンの台湾に負けての涙が印象的でした。必ずリベンジしてくると思います。こうして、ますます世界は強くなっていき、我々は離されて行くんでしょうなぁ〜
(TεT)