昨日は珍しく真面目な事を・・・・

昨日移動で大阪の大和川の堤防を歩いた。
ここには競艇場があり、「世界は一家人類はみな兄弟」と書かれたビルがある。
そう幼い頃たんまり聞いたCMのフレーズ。
あの笹川良一日本船舶振興会のビルである。
そのビルが目に入りふと、今年始めに読んだ本を思い出した。
工藤美代子さん著の「悪名の棺」笹川良一伝である。
もともと伝記の部類は好きでないのだが、ラジオでの紹介が良かったので、なんとなく買ってしまった。
でも、読むとなかなか面白く、故人を美化しているわけでもなく、悪口を言うでもなく、一人のやり手な人物を通した戦後日本の歴史小説のようだった。
政界や財界の黒幕と言ったイメージしかなかった人であるが、
実は戦犯遺族の救済やハンセン病の撲滅に私財をつぎ込み、
亡くなった時はほとんど財産らしい物は残っていなかったと言う。
競艇もこれら活動資金のために始めたとの事)
今となってはほんとうに悪人だったのか善人だったのかわからない。
でも、これだけやり手だった人が現代に居たら、この巨大震災に対し何をしただろうか?等と、思ってしまう。
ドンと言える人が居なくなり、日本は良くなったのだそうか?悪くなたのだろうか?
などと珍しく真面目な事を考えながら堤防を歩いたのでした。

追記:
でも、かなり女癖は凄かったようで・・・・
本ではその部分が一番おもしろかった。